FORMOSA900 FORMOSA900参加者の感想
FORMOSA900参加者の感想
篠原 伸明さん
今年は10回目の「FORMOSA900」。
我ら「EHIMEサイクリングプロモーション隊」10名と全国からのツアー参加者(猛者ばかり+恐るべし4名の70歳代)13名でのツアー参加であった。
参加の経緯
ロードバイクの魅力にはまり6年。サイクリングは「健康」と「生きがい」と「友情」を与えてくれるものであると実感してはいるものの、メタボ症候群の私は、四国一周をしたのだから次は当然台湾一周(環島)だろ! との熱く軽い思い(勢い)で今回手を挙げたものであった。
想定外
ところが、これまでのツアーとは異なる点があった。
① 現地日程が9日間から1日短縮されて8日間。
1日の走行距離が25km伸び、最も長い日は148kmと、かなり走りごたえがあった。(最初の2,3日が疲労のピーク)
② 台風で開催がピンチ。
出発直前に台風が台湾を直撃し、飛行機の到着地点である台北を通過する恐れがあったが、奇跡的に台風は南へUターン、ツアーは決行。
高雄周辺では暴風雨の影響により、倒木などの被害がかなり広範囲で発生。
③ 11月中旬開催から10月上旬に変更されたことにより、気温が高く前半は灼熱地獄。雨天ライドが必ずあると聞いていたが殆ど無し。
交通事情
車両は右側通行であり日本と反対。慣れるまでは注意が必要。バイクレーンや交差点にはバイクボックスが整備されており慣れてしまえば安心して走行することができる。バイクや車のドライバーが自転車の存在を認めている。シェア・ザ・ロードの意識がかなり浸透している。
日本との違い
上下水道などの埋設などによる舗装面の掘返しの段差などが日本では数多くあるが、台湾では殆ど無く、安心してサイクリングを楽しめるし、お尻にとっても優しい。
ツアーの魅力
何といっても、手ぶらでサイクリングを満喫できることである。
もし1人で一周するのなら、着替えや日用品などのかなりの量の荷物を自転車に積載し移動しなくてはならず、宿舎手配もかなり面倒である。
また、サポートカーによりに定期的な休憩、充実した補給食や飲料水などが提供される。必要な時に必要なだけ水分や栄養補給ができることが本当にありがたかった。
スタッフの方が準備してくれた現地でしか食べることのできない果物(釈迦頭)や腐豆腐などの匂いや味も、旅の記憶として鮮明に残っている。
ツアー中パンクをした。疲労困ぱいであったため、パンク修理の間しばし休憩!と密かに思っていたもののサポートカーが直ぐに合流、タイヤチェンジが完了。スタッフからは「レッツゴー!」の掛け声。休憩する間もなく再出発することとなり複雑な心境。
絶妙なタイミングでレベルに応じた班分けを行っていただき、班毎にサポートスタッフ2名がつくので、体力やスキルに不安のある方も安心してツアーを楽しむことができる。GIANT ADVENTUREのきめ細やかな心のこもったサポートが随所にあり、快適に過ごすことができた。
余談ですが
〇台湾一周940kmを走破した自分の体は、格段にレベルアップしていた。
帰国後にあった軟式野球の試合では、自分の走るスピードに驚愕。腸腰筋と内転筋が発達し、ターボ付きのエンジンが搭載されたようである。
〇台湾で著名な日本人といえば、「台湾電力の父」と呼ばれる愛媛県西条市出身の「松木幹一郎氏」と「台湾ダムの父」と呼ばれる八田與一氏である。同じ技術屋として心から尊敬する人物であり、最寄りのホテルからそっと合掌。必ずもう一度台湾を訪れ、発電所やダム、銅像などを見学するつもりである。
最後にこれだけは!
台湾の自然や文化・歴史、食事などを五感で感じることができたこと、また台湾の人との交流などにより、まさにサイクリングは「健康」と「生きがい」と「友情」を与えてくれるものであることを実感した。
快適に台湾一周ができたのは、まさにツアースタッフの方々の手厚いサポートのお陰です。心から感謝!
しまなみジャージでライド
風除けの為先頭を走らされる自分 颯爽とスタート