本文へスキップ

FORMOSA900 FORMOSA900参加者の感想

FORMOSA900参加者の感想

岡田 真治さん

2023年11月10日から20日までの11日間、私は、EHIMEサイクリングプロモーション隊の一員として台湾に渡り、かねてより憧れ続けていた環島イベント「FORMOSA900(フォルモッサ)」に参加しました。
台湾一周約900kmを反時計回り9日間で巡るサイクリング、今年のFORMOSAは、台北を起点とするチームが4チーム、その他を起点とする3チームの合計7チームということで、我々ジャパンチームは台北起点の総勢30名、そのうちEHIMEサイクリングプロモーション隊は10名という構成でした。
台湾を挙げてのサイクリングイベントのひとつということで、小雨降る中ではありましたが、盛大に開会式が行われ、意気揚々とスタートしました。
スタートしてすぐに感じたのは、バイクの多さとその中で並走する自転車が想像に反してとても走りやすかったことでした。
日本と違って車両は右側通行ですが、二輪の専用路線があり、信号待ちは車線の先頭のバイクボックスで待機。シグナルが変わるとモーターバイクと自転車が同時にスタートし、そのあと車が続くという仕組み。
最初はものすごい数のバイクと車に圧倒され、事故に遭うと嫌だなと不安に思いましたが、走り出してみるとそうでもない。それはどうやらバイクや車のドライバーが自転車の存在を認めている、シェア・ザ・ロードの意識が根付いているからだと感じました。
そして、バイクボックスで信号待ちをしているとバイク兄さんや車おじさんから声をかけられます。「加油(ジャイヨー=頑張れ)」って。「フロムジャパン、ファンダオ(環島)」などと返すと、「オーガンバテー」とかパワーサインをくれたりしてとてもフレンドリー。ほっこりしながら毎日走ることができました。
さらには、このツアーの要であるサイクリングガイドのレベルの高さに脱帽。走力はもちろん、先回りしたガイドによる車への注意喚起や交通整理など安全管理が徹底されており、安心して走ることができたことに加え、写真撮影や観光案内など、ホスピタリティ溢れる対応に心底感心し、とても勉強になりました。
サイクリング7日目に立ち寄った台東の広大な田園地帯は、ほ場整備が行き届いており、延々と続く基幹道路はまっすぐでその景色は秀逸。さらに日本でも有名な台北出身の俳優、金城武さんが某航空会社のCM撮影をした「樹」がある場所で、普通なら田んぼだけで何もない場所が一大観光地になっていました。
広大なエリアは車両の進入が制限され、観光客は4人乗りの電動自転車で田園地帯を巡り、CM撮影スポットで記念写真を撮る。何もないと思われがちな場所が、金城武というキーワードがプラスされたことでオンリーワンの場所になっていました。ハッとさせられるヒントがそこにはありました。
サイクリングは、「健康」と「生きがい」と「友情」を与えてくれます。
このツアーで得たものは、まさにそのとおりで、とてもとても語りつくせませんが、四国一周ジャージやしまなみジャージを着て交流したことで、愛媛のサイクリングをアピールすることができたのかなと振り返っています。
お世話になったすべての人に感謝を申し上げまして、最後にひとこと。
「サイクリングを勉強したければ台湾に行け!(追いつけ追い越せ!)」

近代的な街「高尾」、交差点のバイクボックスで信号待ち

レッドジャージの現地ガイドに守られてトレインを組む愛媛隊 環島1号線のブルーラインとサイクリングしまなみジャージ

参加者一覧 2023年

PAGE TOP