FORMOSA900 FORMOSA900参加者の感想
FORMOSA900参加者の感想
高石 淳さん
日本騎士団の名が呼ばれた。愛媛隊10人を含む30数人が勇躍ステージへ。台北市政府前・特設会場での出発式。屹立する台北101が挑戦者たちを睥睨している。いやが上にも高まる緊張感と鼓動。出国前に抱いていた一抹の不安は、雨空とともにどこかに吹っ飛んでいく。
喧噪の台北を出立し、新竹から台中、嘉義、高雄、恒春と大都市が連坦する西海岸を5日間かけてゆっくり南下。全員がお揃いの四国一周ジャージなどを纏い、プロモーション隊としてのミッションも果たしていく。追い風や天気に恵まれ自然と速度が増すが、路幅が広い自転車道は安全かつ快適だ。道中の旅行社元スタッフからの心温まる差し入れや、GIANT本社での熱烈歓迎がとても嬉しい。
健脚揃いの騎士団は、関所の壽峠を難なくクリアし、いよいよ西海岸へ。天が味方してくれたのか、前回参加者から伝聞していた恐怖の向かい風も緩め。繰り返すアップダウンにやや脚を削がれつつ、丸みを帯びた水平線を横目に風景を愛でながらひたすら北上する。途中、広大な森林公園や圃場整備された田園地帯を縦断し、銘柄米の駅弁や鶏肉飯に舌鼓を打つ。太魯閣では、名にし負う台湾KOMチャレンジヒルクライムに思いを馳せた後、危険な山岳地帯(新城~羅東間)は安全面から、そのままバイクを積み込み電車移動。こういった非日常もまた楽しい。
最終日、完走を祝福するかのような晴天。十份では全員がランタンに願い事を墨書し、空へ解き放つ。その後、基隆を経て出発地台北へ。日曜日ゆえか、川沿いの自転車道は散策を楽しむ歩行者などであふれ、思うように前へ進めない。日没が迫り、気が焦る中、急きょ一般道へルート変更し、一路ゴール地点の松山駅目指して最後の力を振り絞る。何とか日の入り前に到着。みんなの笑顔が達成感と充実感の証だ。
表彰祝賀会では、自転車新文化基金會のフィービー会長自ら、各人に完走証や四国一周×台湾一周ダブル達成ジャージを授与していただき、感動、感激。
終わりに、GIANT ADVENTUREのきめ細やかな心のこもったサポート、愛媛隊のチームワーク、そして愛媛県の企画に感謝。素晴らしい旅をありがとう。
GIANT本社 フィービー会長と
台湾の赤橋・西螺大橋 トレイン練習 台北・松山駅 Goooal!