Youth Project 若者応援プロジェクト2025
若者たちの四国一周2025
4日目 香川県・高松市〜徳島県・徳島市
夜半の大雨が過ぎ去り、朝はひんやりとした空気に包まれていた。とはいえ、太陽が昇れば日差しは強く、9月半ばとは思えない暑さが待っている。俊介さんは「寝たけど、あまり寝た気がしない」と苦笑いを浮かべる。それでも旅は4日目。ようやく四国一周の本番が始まったような印象があった。
10時、道の駅「源平の里むれ」に到着する頃には、すでに気温がぐんと上がっていた。涼しい風が吹いてはいるが、照りつける日差しが容赦ない。俊介さんはカメラを片手に、気になる被写体を見つけてはシャッターを切る。彼らが到着する少し前には、四国一周ジャージを着たサイクリストも訪れていた。姿を交わすことはなかったが、同じ道のりを旅する仲間が存在する。
気になった被写体にカメラを向ける俊介さん
道の駅「源平の里むれ」の脇にある房前公園には琴平電鉄の車両が展示されている
小さな峠を越え、鴨部川を渡ると田園風景が広がる。羽立峠を越え、次の目的地「道の駅 津田の松原」を目指す前に、ふたりは少し早めの昼食をとるためにセルフうどん店に入る。食べる量にあわせた丼(どんぶり)を手にし、自分で麺をゆがいてつゆを注ぐ――そんなスタイルは彼らにとって新鮮だった。もちもちとした麺、さっぱりしながらも旨みの効いたつゆ。
新しい体験も相まって、これまで食べたうどんの中でいちばんうまかったのかもしれない。三玉をぺろりと平らげ、温かいつゆを飲む表情がそれを語っていた。
店を切り盛りする83歳のお父さんは「この窯、珍しいやろ?」と、60年の経験が滲み出る笑顔を見せ、彼らはそれに照れたような笑顔で応えた。
セルフうどん店を初体験。店内の雰囲気は印象的だった
麺は自分で茹でるスタイル
下茹でをする大きな釜は60年使われているビンテージもの
シンプルなれど味わい深い汁が食欲をそそる
腹ごしらえを終えたふたりは、海辺を抜けて松林の中を進む。「岩清水神社」に立ち寄ると、御朱印をその場で書いてもらうことができ、佑輝さんは嬉しそうに笑顔を見せた。「道の駅 津田の松原」でスタンプを押し、再びペダルを踏む。高徳線と並走するように走る平坦路は、日差しの強さもあって体力を奪っていくが、25キロほどを一気に走り抜けた。
道の駅「津田の松原」へ向かう道
やがて国道11号に合流し、徳島県鳴門市へ。立ち寄った「御霊命水」で顔を洗い、いよいよ本日の難所・鳴門スカイラインへと挑む。アップダウンを繰り返しながら標高を稼ぎ、ピークにある「四方見展望台」へたどり着く。眼下には四方へ広がる絶景。汗を流した先に広がるその眺めに、しばし足を止めた。
海沿いの道を進むと突如現れる「御霊命水」。お遍路さんの喉を潤したであろう水場はいまでも地域の人たちが利用している
「四方見展望台」へ向けて最後の坂を上る
展望台からの下りはワインディングの連続。風を切りながら一気に駆け下りると、堀越橋の向こうに景色が開け、「おおー!」と声が漏れる。まさしく旅をしていると実感する瞬間だった。
最後にふたりが向かったのは鳴門公園。展望台からの大パノラマ。海と空と大鳴門橋が一体となったその景色は、4日目の締めくくりにふさわしいご褒美だった。
この日いちばんの上りの先「鳴門スカイライン四方見展望台」からの景色
「鳴門公園」から望む「大鳴門橋」の迫力はすごかった




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